公募研究


平成21年度公募研究に採択された研究課題は下記のとおりです。(22件)

 研究代表者  所属  研究課題名
和多 和宏 北海道大学・大学院先端生命科学研究院 ソングバードを用いた時空間制御を与える遺伝子発現系の開発と行動実験への応用
橋本 浩一 東北大学・大学院情報科学研究科 運動する生物のロバスト追跡と蛍光画像解析
古久保-徳永 克男 筑波大学・大学院生命環境科学研究科 ショウジョウバエをモデルとする報酬記憶の分子行動学
中井 淳一 埼玉大学・脳科学融合研究センター ゼブラフィッシュの覚醒・睡眠の分子機構に関する研究
小早川 高 大阪バイオサイエンス研究所 哺乳類の匂いに対する多様な情動を制御する神経回路の解明
久保 健雄 東京大学・大学院理学系研究科 ミツバチの視覚情報処理を支える脳のモジュール構造の分子的構築の解析
冨田 太一郎 東京大学・医科学研究所 MAPKリン酸化シグナルのイメージングによる線虫の環境応答行動の研究
伊藤 啓 東京大学・分子細胞生物学研究所 ショウジョウバエの脳から胸腹部神経節へ投射する行動制御神経のシステム解析
木村 幸太郎 大阪大学・大学院理学研究科 線虫C.elegans行動制御・解析システムの開発
筒井 秀和 大阪大学・大学院医学系研究科 膜電位の高精細in vivoマッピングに向けた基盤技術開発
尾崎 まみこ 神戸大学・大学院理学研究科 生得的および経験的な食嗜好の形成・個体行動・神経・分子の視点から
谷村 禎一 九州大学・大学院理学研究院 ショウジョウバエのアミノ酸味覚受容と摂食行動可塑性の行動分子遺伝学
齋藤 和也 熊本大学・大学院生命科学研究部 ゼブラフィッシュ摘出脳脊髄標本を利用した眼球運動とロコモーションの統合機構の解明
坂井 貴臣 首都大学東京・大学院理工学研究科 ショウジョウバエの長期記憶にかかわる脳内経路と動作原理の解明
上川内 あづさ 東京薬科大学・生命科学部 ショウジョウバエの聴覚行動を制御する神経回路基盤の解明
松尾 直毅 京都大学・次世代研究者育成センター 記憶の形成と想起に関与する神経回路の可視化と解析
中村 加枝 関西医科大学・医学部 快と不快による行動決定の学習機構
児島 将康 久留米大学・分子生命科学研究所 モデル生物の行動を制御する未知の神経ペプチド探索と機能解析
岩里 琢治 国立遺伝学研究所・形質遺伝研究部門 野生型および変異マウスにおけるバレル回路形成素過程の解析
吉原 良浩 理化学研究所・脳科学総合研究センター 「好き・嫌い・記憶」を制御するゼブラフィッシュ嗅覚神経系のシステム分子行動学
岡本 仁 理化学研究所・脳科学総合研究センター ゼブラフィッシュの手綱核による恐怖行動制御
戸井 基道 産業技術総合研究所・脳神経情報研究部門 シナプス接続とシナプス小胞放出の可視化による機能的神経回路網の解明

▲ページ上部へ戻る

 

 

公募研究について

 

動物の行動は生命の示す最も高次かつ重要な機能のひとつであり、行動を構成する基本的素過程とそれを作り出す神経機能の分子レベルからの解明は生命の理解の上での重要な知的基盤を与える。しかし行動を分子から理解しようとする際、両者の間には依然として大きな階層の隔たりがあり、現状では理解が不十分である。

  これを乗越えるため、本研究領域では分解能の高い解析を可能とするモデル生物を主たる研究材料とし、行動の鍵となる分子と神経回路を同定し、まさにその場で、重要な分子の働きを解析する。行動遺伝学や分子可視化技術、数理科学などの諸分野を融合して新学問領域を形成し新技術を投入することにより、学習・記憶や感覚情報処理、運動制御など、種を越えて保存された行動素過程の動作原理を理解する。これにより、より高等な動物にも適用できる基本概念を形成することを目標とする。

  このため、次の研究項目を「計画研究」により重点的に推進するとともに、関連する一人または少数の研究者による2年間の研究を公募する。1年間の研究は公募の対象としない。

 公募研究の単年度あたりの応募額は、500万円を上限とする実績ある研究者による研究を10件程度、300万円を上限とする萌芽的・挑戦的研究を10件程度予定している。

  計画研究では主に線虫、ショウジョウバエ、ゼブラフィッシュなどの遺伝学に有利なモデル生物を用いて研究を進めるが、公募研究においてはこれらの生物に加え、共通原理の抽出のために、遺伝学に限らず多様な観点からモデル系となる無脊椎・脊椎動物を用いた研究を対象とする。また、イメージングや数理などの技術が本領域の推進に重要であることから、実験系や実験手法の開発に関わる研究提案も歓迎する。


(研究項目)
A01 行動をつくりだす神経系の動作原理の解明

▲ページ上部へ戻る